5 23, 2007
インスプラウト中村奈保子さんインタビュー vol.3
今回は、中村奈保子さんインタビューの最終版。それではどうぞ。
■中村奈保子さんのプロフィール
日本女子大学文学部教育学科卒業。
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。
情報システム部を経て人事部採用課所属。
その後、企業の新卒採用支援を行うベンチャー企業へ。
5年間にわたり大企業からベンチャー企業にいたる様々な規模・業種の企業をクライアントとし、新卒採用の企画支援、実行支援を行う。
主に企業の知名度向上や応募学生の質の向上などの課題について解決・改善に携わる。
現在は、支援先ベンチャー企業等のクライアント向けに、人材供給の面から事業成長のスピードアップの支援に取り組む。
■インタビュアー
みっちゃん:NPO団体を立ち上げ、運営している大学4年生。4月からは社会人に。
たまさん:アメリカへの留学を終え、現在就活中の迷える大学5年生。
木下君:後年が決定し、現在大学生活を謳歌する大学1年生。
▼さっき、転職したきっかけで人をものみたいに扱うのが嫌だったとおっしゃっていましたが、
転職先も人材系ですよね。そこで、もう人材は嫌だとはならなかったんですか。
次の会社では同じ人材系でも全く逆の仕事だったの。
一人一人にあった企業を見つけやすくする、というミッションで仕事してたから。
やっぱり就職活動していく中で、大手企業のように人気がある有名な会社についてはみんなある程度知ってるし、セミナーなどもいっぱい開かれているんだけど、すごくいい会社なのに知られていないベンチャー企業などもあるわけで。
そういう、企業の本当の姿を見てもらい知ってもらうことでその人にとってのベストな道が見つける、そういう仕掛けを作るお手伝いをやっていたのね。
だからそこは今までと違う立ち位置で相手に対して接することができたので、
すごくハッピーになったよ。
▼奈保子さんのキャリアについての考え方を教えてください。
やっぱり一番大切なのは本人の意思だと思っていて、それと運と努力で決まるものだと思っているよ。運ってタイミングのことで、そのタイミングをつかむために動こうとする行動力が努力かな。
どんなに運がよくても、「こっちの方向に進みたい」っていう意思がないとうまくいかないんじゃないかな。
色々な学生さんや社会人を見てきて思うのは、チャンスは割と平等にあるんだけど、それを引き寄せる力がある人とない人がいる。あと、何かが転がり込んできたときに、それがチャンスなのかどうか、を見極める野生の感を持ってる人がいる。チャンスが転がり込みやすくなる人は、常に自分が情報発信をしているよ、「僕、こういうことやりたいんです」とか、「こんな情報を探しています」、「今こんなことやってます」、とかね。 そうすると、不思議なことにチャンスが向こうから近づいてきてくれるんだよね。 そういう、自分から働きかけるということが大事ね。
一方私は、実はぜんぜんこういうキャリアの考え方はしてませんでした(笑)
それなのに9年も(アクセンチュア)を続けてこれたのは、その時その時で楽しみを自分で見つけることができたからだと思う。となりの芝生が青くみえたこともあったけど、自分ができるその場所で自分なりの独自性や価値を出して、どうやったら必要不可欠な存在になれるかをずっと考えながら仕事をしていたよ。「中村さんに頼みたい」って指名されるのが目標だったからね。常に他の人よりは何か一味違う、と思わせるように自分なりの味を追加してました。
働いているうちに何か自分の強みが見つかるだろう、、、ぐらいにのんびり構えていたんですけど。
結局会社や仕事に、自分が幸せだと思う瞬間をいくつも教えてもらった気がします。
それって、自分が仕事をサービスした相手に感謝されることなんだけどね。ありがとうといわれるのがうれしくて仕事してましたね。
▼insproutに入ったきっかけを教えてもらえますか?
前の職場をやめたのは子供が生まれた後に大阪に引っ越したからなんですけど、大阪から1年ちょっとでまた東京に戻ってくることになって。東京に戻るなら仕事を始めたいなと思って探していたら三根さんに誘っていただきました。
ここで仕事を始めようと思ったのはやっぱり三根さんが楽しそうにしてたのが大きかったな。
私自身が初心に帰ったというか、『仕事ってこういうふうにわくわく楽しんでやれるものだったんだ』っていうことをinsproutに遊びに行ったときに感じたんだよね。それで仲間に加えてもらいました。子どももいるし、どれだけ役に立てるかという迷いもあったけど、社員の皆さんに本当に暖かく支えてもらい励ましてもらって、、、、日々前向きになる力をもらっています。
▼就活生に対するアドバイスをお願いします。
今はインターネットや業界本など昔はなかったような情報収集手段がたくさんあるよね、インターンシップもあるし。でもそればかりに頼って、自分が何をやりたいか、という主体性があんまりない人が多いような気がするよ。もっと、自分がやりたいことを大事にして欲しいな。結局、その仕事が楽しいかどうかっていうのは、その人の将来のゴールがあって、そこにベクトルが合ってるときが一番幸せだと思うから。割とみんな、将来を限定しちゃってる人が多いような気がしてそれはもったいないかなと。
とにかくいろんな所を見、体験する、そして自分の感性を磨き、自分がどういうときに楽しいと感じるか、気づくことが大事ね。
あとは一緒に働く仲間っていうのはほんとに重要だと思う、社風とかね。つらいことがない仕事なんてないと思うの、そういうときにそこを乗り越える自分自身の気合とか、周囲の応援とかが、がんばれる力を与えてくれる。だから、そういう環境があるとないでは、がんばれるかどうかが変わるかなと思う。
私の場合はすごく例外で、何の前準備もせず就職活動をして、色々な企業を回りながら徐々に自己分析&業界研究をしたので、参考にならないんだけどね。みんなはぜひ自分で考え、体験することを大事にして欲しいです。あ、でも私なりの軸は実は就活の途中でできたかも。自分が思いっきり働けて、将来成長しそうな企業っていう点ね。そうすると日系大手企業はやっぱり違うとなって、今で言うベンチャー系で、人材とか介護、カツラ会社も伸びそうね、とか、そういうところを後半は考えてました。何か、自分なりの選択軸を持って仕事を選ぶと、後で後悔しないんじゃないかと思いますよ。
あと、大学時代に一生の付き合いができる友達を見つけて欲しいな。就職先はバラバラになっても、一生付き合っていけて馬鹿なことも言い合えてライバルでもあるような仲間ね。飲みでも趣味でも一緒にできる人。そういう友達がいないと、人生つまらないよ。
■以上で中村奈保子さんへのインタビュー記事は終わりです。
今回のインタビューを通して感じたことは、奈保子さんは人材関係、つまるところ人が好きなんだな〜ということ。教師になりたかった学生時代から人材を担当している現在までそれは一貫してますよね。そして、どんなことも楽しくしてしまうポジティブさがあるということ。
最後に、お忙しい中インタビューにご協力いただきありがとうございました!
投稿者 moyasi : 11:05 | コメント (0) | トラックバック(0)
5 09, 2007
インスプラウト中村奈保子さんインタビュー vol.2
前回に引き続き中村奈保子さんへのインタビューです。
■中村奈保子さんのプロフィール
日本女子大学文学部教育学科卒業。
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)入社。
情報システム部を経て人事部採用課所属。
その後、企業の新卒採用支援を行うベンチャー企業へ。
5年間にわたり大企業からベンチャー企業にいたる様々な規模・業種の企業をクライアントとし、新卒採用の企画支援、実行支援を行う。
主に企業の知名度向上や応募学生の質の向上などの課題について解決・改善に携わる。
現在は、支援先ベンチャー企業等のクライアント向けに、人材供給の面から事業成長のスピードアップの支援に取り組む。
■インタビュアー
みっちゃん:NPO団体を立ち上げ、運営している大学4年生。4月からは社会人に。
たまさん:アメリカへの留学を終え、現在就活中の迷える大学5年生。
木下君:後年が決定し、現在大学生活を謳歌する大学1年生。
▼アクセンチュアの人ってすぐ転職するイメージがあるのですが、奈保子さんはかなり長く勤めていますよね?
やめる暇がなかった(笑)
毎年、部署を異動したいなって思ってたんだけど、本当に忙しい部署で、ウィンドウズに切り替えるためのパソコンの入れ替えもすごく大変だったし、あと、どんどん人が増えていくので、
毎年毎年、フロアを借りて、そこに新しい机と椅子をいれて、カーペットをひいて、配線して、
席を作って電話もひいて、席順も決めて・・・。
それがやってもやっても終わらない。1度で全部動くわけじゃなくて、5階の人が4階に行って、空いた4階に次の週に他のビルの人がうつってきたり、と順々に動くので、平日に準備をしながら通常業務をし、毎週末に引越し仕事。
しかもアクセンチュアだけじゃなくて、今でいう朝日監査法人、アーサーアンダーセンっていう会計部門と、あと税務部門が同じアンダーセングループであったんだけど、その三社で、
ひとつの情報システム部と、経理部を共有していたのね。
システム部は十何人かなんだけど、それを三社で使いまわすので、こっちの引越しが終わったかと思うと次は税務部門の引越しがあったりで、1年の3分の1ぐらいは引越ししてたねー。
ひとつ終わったら、また次が...って感じでいつの間にか1年経っていたっていう。
けっこう土日も出勤してたね、引越しは金曜日の夜始めてから月曜日の朝には新しい場所で通常業務ができるように完了してないといけないからね。
▼システム部に5年間いて、次の人事は自ら希望したのですか?
「行きたいです」っていう希望は実は毎年出してはいたんだけど、さすがに5年目、もういいや、とあきらめて希望出さなかったら、異動になったの。
たまたま、会社として採用を増やすっていうタイミングで、普段ユーザーサポートでよくお世話をしていたパートナーのおじさんが、採用の担当パートナーをやることになって。で、世話好きっぽいと思われた私に白羽の矢が立ったと。
「どう?」って聞かれて、「やります」って。
ずっと情報システムといっても、私の場合は開発できるわけじゃないし、人事も面白そうだなと思っていたので移りました。
▼具体的な仕事内容は?
採用の仕事は、夏くらいから次年度の新卒採用の人数や予算がだいたい決まってきて、
その予算を人件費、会場代、適性検査代とか交通費とか媒体代とか会社パンフレット代とか、
そういうさまざまなところにどうやって振り分けるかっていうところから始まります。お金ですね。
あとは会社パンフレットに出てもらう社員の人選だとか、どこの媒体を使うのかを業者さん呼んでコンペしてもらったりといった広報的な作業。
あと、面接官の人選を採用人数に合わせて行い、その人たちに対して、面接官向けのトレーニングやって、スケジュールの割り振りを決めたり。
説明会や面接場所(部屋)の手配・予約や、契約社員の採用、誰がどの担当をやるかといった割り当てなど、本当にいろーんな細かいことがたくさんあります。実際に採用プロセスが始まると、戦争のように忙しくなります。書類選考や合否判定に関するチェックや、面接への呼び込みの状況確認、合格を出すようになれば数とクオリティの管理、内定者フォローなど、内定式の企画・運営など、本当に様々な業務がありますよ。年間1万人がエントリーしてくるので、それだけの数のエントリーシートを読むの。そしてそこから絞り込んで、内定を300人ぐらい出すので、そこにいたるまでのすべての業務。最終的にはそのすべての統括をやっていました。
システム部は忙しいからと異動したつもりが、採用も実は相当忙しかったです・・・笑
▼奈保子さんは本当にいろんな学生をみてきてますよね。長い間人事をやってると、学生に会ったときに、その人がどんな人かっていうのがわかっていくようになるものですか。
そういう風になれればいいなってずっと思ってたんだけど、5年間やってみた結論は、
ある程度はわかるけど、本当のところはその人が仕事をしてみないとわからないね。
自分が内定出すときに「この人、本当に大丈夫かな?」って思ってた人が意外と活躍したり、逆に
ものすごく評価が高く入社したホープが、仕事を始めたら評価されずコテンパンにやられて、
すぐやめちゃったりとかを目の当たりにして、人って難しいなって思いました。
やっぱり深く知り合わないとわからないし、例えば、もっと違う人が上司についていたら、
その人の魅力を引き出してあげれたんじゃないかな、とか思うこともけっこうあって・・・。
アクセンチュアを辞めたきっかけともちょっと絡むんだけど、
やっぱりみんな「すごく入りたい」っていう気持ちをもってエントリーシート書いてきてくれたりとかするわけじゃない?
でも、それがものすごい量なわけよ。
で、一週間以内に、筆記試験とエントリーシートの結果を両方みて、合否を決めて、次のグループディスカッションに呼び込むっていうのをやらなくちゃならなくて、そうすると、なんか本当に機械的にモノを振り分けるみたいな感じにどうしてもなってしまって、
その人の想いとか、そういったものよりかは
「この人、どこどこ大学出身で、テスト何点なんだ」とか、
自己PRとかも一生懸命読もうと思っているんだけど、時間的な限界もあって、
どっかで読んだことがあるようなやつだな、とか軽く流してしまったり。
いつしか人がものみたいに思えてくる瞬間っていうのがあって、そこがすごく嫌だった。
私がこの人たちの人生決めてるっていう責任感の一方で、一人ひとりの想いに対して答えられる自分の余裕っていうのがない自分がいやになって。
あと、単純に異常に忙しかったって言うのもあるけどね。
でも、まぁ、おもしろかったかな。
内定者のときに自分が対応してお話をした人が、入社してくれて、今はみんなもうマネージャになってるんだよね。いまだに、どこかでばったり会ったり、メールとかでたまに「奈保子さ〜ん」と
言ってくれる人たちがいっぱいいるのね。
「飯でも食いましょう」とか「最近、僕こんななんですよ」とか、言ってきてくれたりするのが
すごく嬉しいな。
なんか教え子じゃないけどさ、そういう子たちが何百人もいる感じ。
それって幸せなんだよね、自分が携わって入社した子たちが頑張って、自分のやりたい仕事をできているっていうのを聞くと、やっぱりすごく嬉しい。
次回は、中村奈保子さんインタビューの締め vol.3をお届けします。お楽しみに!
投稿者 moyasi : 00:00 | コメント (0) | トラックバック(0)